「第73回くらもとエコー塾特別講演会」を開催しました。
日時:2018年5月24日(木) 17:30~19:00
場所:日亜ホールWhite【ホール大】(徳島大学病院 外来診療棟5階)
講師:白石 吉彦先生 (隠岐広域連合立隠岐島前病院 院長)
テーマ:離島発 とって隠岐の外来超音波診療~腹痛と肩こりのPOCエコー~
【実施概要】
隠岐島前病院の白石吉彦先生をお招きして、特別講演会を行った。
白石先生は、島根隠岐諸島の西ノ島で、医療機器にも専門医にも恵まれない環境の中、患者のニースに応えるために内科医でありながら、整形外科領域にまで踏み込んで、
Point-of-care超音波検査を用いて、診療をされている。
今回の講演のタイトルは、『離島発 とって隠岐の外来超音波診療~腹痛と肩こりのPOCエコー~』であった。最初に腹痛について、その鑑別診断にポータブルエコーをどう使うかの話があった。尿道バルーンから水が抜けなくなり、超音波ガイド下にバルーンを穿破するエコー画像が衝撃的であった。
後半は、肩こりに対して超音波ガイド下に生食を打つ筋膜リリース(ハイドロリリース)の話、最後に神経エコーの実技ライブデモもあり楽しく勉強になる講演であった。
【成果】
医師だけでなく、技師・学生も参加してへき地での超音波検査を用いた診療に興味をもった。研修医も多く参加し、これから超音波検査を使ってみようとモチベーションが上がったと思われる。医師にとっては、それぞれの診療科の診療に活かすことができる知識が身に付き、技師にとっても普段の超音波検査のレベルアップにつながる知識を得ることができた。専門医や専門技師の資格を取るための知識を修得することができる講演会であった。