「第22回心エコー道場 特別講演会」開催しました。
日 時:2019年3月4日(月)16時00分~18時00分
会 場:徳島大学病院 超音波センター
診療支援部 カンファレンス室
【実施概要】
心血管エコーをテーマに講演をお願いしました。対象は、中級者~上級者です。
講師は、東北大学病院 生理機能検査部 主任の船水康陽先生と、伊藤記彦先生です。講演タイトルは、船水先生「胸部・腹部大動脈瘤および腎動脈病変のエコー診断と治療後の評価」,伊藤先生「成人ラボにおける複雑心奇形の診かた cTGA Fontan術後など」です。検査部カンファレンス室において、講演形式でそれぞれ質疑応答を含め併せて2時間程度の研修会でした。船水先生からは、腎動脈エコー検査におけるピットフォールや下肢動脈も含む動脈疾患について診断および治療に関する講演を賜りました。伊藤先生からは、複雑心奇形の概要と術後の評価方法などを詳細に教えていただきました。専門的な内容となりましたが、あまり研修会や講習会では聴講することができない領域の内容で、参加者も勉強になったことと思います。
【成果】
今回の講演を聴講して、腎動脈エコー検査や下肢動脈エコー検査の精度が向上すると考えています。成人先天性心疾患患者は増加しており、小児科だけではなく当センターのような成人ラボでも検査の機会が増えることが予想されます。その中で、十分な教育を受けることなく複雑心奇形の術後評価などを行わないといけない状況になるところ、今回の講演を聴講してその手順や評価方法などがクリアカットになったと思います。
また、今まで血管エコー検査や複雑心奇形の心エコー検査に興味がなかった若手も、
今回の講演を聴講することで興味を持って検査を始めてくれると信じています。