徳島大学病院 腎臓内科について

医師4年目の湊将典です。今回はこの場を借りて腎臓内科について簡単に紹介させて頂こうかと思います。
腎臓は体液恒常性維持、老廃物の排泄、血圧の調節、骨代謝、貧血など様々な生体の重要な働きを担っています。これらの腎臓の機能が低下する原因は糖尿病、高血圧、腎炎、薬剤、血液疾患、膠原病、遺伝性疾患など多岐にわたっており、また無症状のまま進行することも多く、適切な治療もされずに気づけば末期腎不全として発見される場合も少なくありません。そのため当科ではなぜ腎機能障害が起こっているのか診断を行い,個々の症例に適切な治療と管理を行うことによってできる限り腎臓の機能を保持することを目的に診療を行っています。
診断するための1つの方法として腎生検があり,ネフローゼ症候群や急速進行性糸球体腎炎,慢性糸球体腎炎などの症例に積極的に行っています。また当科では土井教授が腎病理への造詣が深いこともあり,腎生検の診断を全例自分たちで議論しながら行っています。そのため診断から治療までをすべて自分たちで行うことが出来るのは腎臓内科の大きな利点だと思います。
それ以外にも血液・腹膜透析の導入や体液・電解質異常の治療,保存期腎不全の管理など様々な分野で活躍することができるため,腎臓の1臓器にとどまらず全身を隅々まで内科的に管理できるようになりたいという方にお勧めです。興味を少しでも持たれた方はぜひ見学にいらしてください。心よりお待ちしています。

診療科: 腎臓内科