徳島大学病院 リハビリテーション科後期研修内容について
《前途洋々リハビリテーション科》
「活動」を育むリハビリテーション科の対象は、神経系・筋骨格系以外にも、循環器・呼吸器・腎臓・がん・摂食嚥下等と多方面にわたり、急性期から生活期までと幅広い時間軸も持っています。これに対し、プログラム制研修では、期間(3年間)内に回復期リハビリテーション病棟勤務が義務付けらえるなど、工夫が施されています。
阿波徳島リハビリテーション科専門研修プログラムでは、これに加えて他の診療科・施設の協力により、短期間で先進的な研修ができるように配慮しています。これからのリハビリテーション科医に不可欠な運動器エコー(整形外科)、ボツリヌス毒素治療・電気生理学検査(神経内科)、心大血管リハ(循環器内科)などは院内で学びます。さらに最先端のロボットリハは徳島病院で研修します。また、症例が少ない小児のリハ研修のための国内短期留学も決定するなど、リハビリテーション科医として羽ばたく準備を3年間で終えられます。
特別地域枠の方々のマイナー科専攻では、3群病院が気になると思います。各病院では診療科として標榜されていませんが、リハビリテーション医療は以前からしっかり行われており、新米のリハビリテーション科専門医が赴任しても腕を発揮できる体制は整っています。
リハビリテーション科ではカリキュラム制研修も認められています。学会間の合意ができている外科・内科・整形外科(近日中に脳神経外科も)の専門医は、2年間のカリキュラム研修修了後、リハビリテーション科専門医試験を受験できます。
超高齢社会ではリハビリテーション科医へのニーズは高く、個人の人生プランに合わせた働き方を各段階で選択することができます。平成30年度は、初期研修終了後の二人が、若いリハスタッフに囲まれて楽しく研修を始めています。是非とも、リハビリテーション部に立ち寄っていただき、リハビリテーション医療とリハビリテーション科医に触れてください。
リハビリテーション部 教授 加藤 真介