徳島の総合診療研修の魅力(河南真吾)
総合診療医はざっくりと2つのタイプがあります。1つ目は家庭医で、診療所で患者さんや家族と長期的な関係を築きながら、老若男女の幅広い健康問題に取り組みます。2つ目は病院総合医で、一次医療機関で対応しきれない困難症例に入院や救急を通して幅広く診療します。
総合診療専門研修では、両タイプの能力獲得のために、大病院だけでなく、地域の小規模医療機関でも経験を積むことが求められます。研修関連病院はいくつもありますが、専攻医が回ることの多い徳島大学病院と徳島県立海部病院の素敵なポイントを紹介します。
◯徳島大学病院
初診外来と指導が魅力です。ここに紹介される患者さんは、他院で診断のつかなかった不明熱や倦怠感、疼痛などを抱えており、専攻医は自分がうまく対応できるか緊張するものです。しかし、症例ごとに指導医の丁寧なフィードバックを受けながら進めていくことができます。診断プロセスに効果的な問診・身体所見をとる力、鑑別診断を挙げる力がレベルアップします。
◯徳島県立海部病院
徳島県南部の高知県境の地域病院です。文字通り様々な領域の疾患の外来・入院診療経験にあふれ、幅広い診療能力が身につくのが魅力です。在宅診療の経験も特別で、患者さんのリアルな生活に触れるため、環境調整や介護事情に詳しくなり、「治療はただ薬を出せばいい」なんて到底思えなくなります。
どこで研修していても専攻医たちは毎週オンラインで集まり、総合診療に関する勉強会で高め合っています。医局員はみな明るくおおらかな者が集まっており、みなさんも楽しく総合診療医を目指せます。ぜひ見学にお越しください。
研修紹介動画(YouTube):
https://www.youtube.com/watch?v=cUkbr0uqPSAから視聴ください