徳島大学病院 皮膚科での後期研修について  〜岩脇文香〜

 卒後8年目の岩脇文香です。
 徳島大学病院で初期研修を行い皮膚科に入局しました。初期研修中に第一子を出産し、入局後第二子を出産、4年間大学病院で後期研修を行い、徳島日赤に1年間出向して今年から大学病院に戻り、現在助教となり外来医長をしています。

 皮膚科はアレルギー、炎症性疾患、膠原病、感染症、皮膚腫瘍など様々な疾患を子供から高齢者まで幅広く診察します。
アトピー性皮膚炎や乾癬は生物学的製剤やJAK阻害薬の登場で皮疹をゼロにできる時代となっており、最近では難治だった円形脱毛症もJAK阻害薬が光を差しています。皮膚筋炎などの膠原病は皮疹から診断につなげることができるため皮膚科の責任は重大です。ホクロや粉瘤などの良性腫瘍から基底細胞癌、有棘細胞癌などの悪性腫瘍まで、手術も自分の能力に応じて段階的にトライすることができます。メラノーマや血管肉腫に対して抗がん剤治療を行ったり、水疱症では全身ステロイド治療から血漿交換なども行います。また薬疹では様々な科と関わります。皮膚潰瘍は原因、治療法が様々で奥深いです。ウオノメ、タコ、イボ、水虫、帯状疱疹、疥癬なども簡単なようで皮膚科って必要だなぁと思います。病理も自分で見て皮疹の臨床と照らし合わせ考えます。顕微鏡好きにもオススメです。まだ自分のやりたいことがはっきりわからない人は、きっと楽しいと思ってもらえる何かが皮膚科にはあると思います。

 当科は女性医師が多く、みんなで支え合う体制が整っています。男性医師もマイペースで優しい人が多いです。どんな先生が入局してくださっても働きやすい環境と自負しております。
当科に来ていただくと廊下に貼ってあるポスターに、当時入局1年目だった若かりし私が「皮膚科に入局してよかった!」とキラキラした目をしている(?)写真があるのですが、私は今も全く同じことを言えます。つらいことや苦しいことがなかったわけではありませんが、とにかく後悔したことは一度もありません。

 皮膚科に少しでも興味のある方は是非ローテートの選択肢に、そしていつでも見学受付けております。一緒に皮膚科を楽しみましょう!

徳島大学病院 皮膚科 岩脇文香