「急性期病院での適切な静脈血栓塞栓症予防管理とむくみのケア」を開催しました
静脈血栓塞栓症は、長期臥床患者・大手術後に肺塞栓症を引き起こす一大要因で有り、リスクマネージメントの観点から、その予防管理の重要性が提唱されています。加えて医療の高度化や様々な治療方法の発達に伴い、リンパ浮腫など”むくみ”を伴った患者数も増加しており、入院時には病棟での適切な管理が必要です。
一方で、病棟管理実施には、看護師職をはじめとする医療従事者が、急性期・亜急性期・慢性期の個々の状態に応じてどの様な予防対策を講じるか、適切に判断する為の知識向上が重要です。
今回、静脈疾患・リンパ浮腫診療に長年関わる、日本医療リンパドレナージ協会 理事長
・リムズ徳島クリニック 院長 小川佳宏先生を招聘し、疾患の病態生理から治療方法・リハビリ方法まで一連の流れについてわかりやすく講演して頂いた。
本院での静脈血栓塞栓症の発生は管理方法の発達に伴い、発生件数そのものは減少に転じています。しかし、発生の潜在リスクは常に抱えており、その要望方法に関して、今回話を聞けたのは今後の病棟管理の上で大変参考になるものと考えます。