「第5回臨床研究・論文執筆入門」を開催しました
講演1では「論文執筆事始」として、徳島大学病院循環器内科 楠瀬賢也先生に、論文執筆から,投稿論文がアクセプトされるまでどのような過程があるのか,どのように対処すればよいのか,初心者にも分かりやすく講演していただきました.
講演2では「臨床研究における統計解析」~臨床統計と仲良くなるために~として、大阪大学 内分泌・代謝内科/糖尿病病態医療学寄付講座 高原充佳先生に、臨床研究,論文執筆に必要な統計手法について,特に,t検定と相関係数について,詳しく説明していただきました.有意差,P値の意味について,目から鱗が落ちる講演でした.
研究,論文執筆を行う過程で,統計学は避けては通れない関門であり,敷居が高い感もありますが,その研究で著者がいいたいことを表現するためのツールに過ぎないという側面もあることがよく分かりました.また,外れ値のあるほうがp値がよくなるなど,p値のでる仕組みについて理解できました.医師だけでなくメディカルスタッフすべてが臨床研究に携わる時代となっており,今回のセミナー参加者すべての方の今後の研究活動に有益な情報を得ることができたと思われます.