「第17回心エコー道場特別講演会」を開催しました

今回の講演内容は先天性心疾患で最も多い大動脈弁2尖弁についてでした。その中でも、Marfan症候群で大動脈弁2尖弁の症例では、通常の2尖弁患者に比べて血管が脆弱で、解離などの心血管イベント発症リスクも高く、そのことから、心エコー検査を施行する際には、心臓領域のみならず上行・下行大動脈を観察し、心血管範囲の観察を行うことが大事であることを学びました。Marfan症候群を含め、大動脈弁二尖弁の症例では、心機能評価のみならず、血管領域も注意深く観察し、合併症の見逃しのないように注意して検査に臨む必要性が確認できました。

医師にとっては、超音波専門医やSHD専門医などの資格を取るため、技師にとっては日本超音波医学会認定超音波検査士や心エコー図学会認定心エコー専門技師と取得するための知識を身につけることができました。講師先生は、臨床現場でエコー検査を活用しているベテラン医師であり、普段の検査や、心臓病の診療に直結するような内容の講演でした。

年度別活動報告: 2017年度