Evidence Based Medicineのための「原著論文の批判的吟味」ワークショップ
日時:平成29年9月3日(日) 13:00-16:30
場所:徳島大学蔵本キャンパス 附属図書館蔵本分館
講師:南郷 栄秀先生 (東京北医療センター総合診療科 医長)
対象者:徳島県内の地域医療に従事する医師及び医療関係者など
主催:徳島県地域医療支援センター
共催:徳島大学附属図書館 蔵本分館
徳島大学大学院医歯薬学研究部医療教育開発センター
徳島大学病院キャリア形成支援センター
【実施概要】
東京北医療センター総合診療科医長の南郷 栄秀講師及び4名のチューターの先生をお招き
し,グループによるワークショップを開催した。
始めに,目の前の患者に対する疑問をわかりやすい形に整理する「疑問の定式化」(PICO
形式による整理と、その内容に応じたカテゴリー分類),続く手順である「情報収集」(
特に,その中の有力な方法であるランダム化比較試験)について説明があった。
それをふまえて,課題のシナリオについて検討を行った。
内容は以下のとおり。
・シナリオに登場する患者に対して、課題等をPICO形式で整理する。
・この患者に対してある治療が有効であるか,それについて記載された原著論文に対する
批判的吟味をグループに分かれて検討する。
・グループごとに検討結果を発表する。
【成 果】
参加者にとっては,Evidence Based Medicineの実践手順と,その中での原著論文の
批判的吟味の方法について学習する良い機会となった。
参加者へのアンケートでも,このワークショップで必要な知識が得られたという回答が9
割を占めており,また,得られた内容に「EBMの内容」「論文の読み方(活用法)」が挙げ
られていることから,このワークショップで期待した内容が学習されたことが伺える。
このワークショップ開催により,地域医療を担う学生や医師の質の向上を支援することが
できた。