「グローカル医療キャリア形成とUSMLE対策:米国式行動科学演習」開催しました
日 時:2024年6月27日(木)16時30分~19時30分
会 場:医学基礎 B 棟1階 基礎第一講義室
講 師:高垣 堅太郎 先生
(山梨大学 医学部 解剖学講座システム生物学教室)
内 容:英語/日本語のバイリンガル講義
研究留学経験、行動科学に基づいた留学準備と
英語(USMLE)試験対策の秘訣を聞こう!
【実施概要】
医療分野でのグローカルなキャリア形成に向けた具体的な指針が参加者に提供されました。
講師は自身のアメリカやドイツでの経歴と研究実績を解説した上で、徳島大学で研究を行っていた実例もあげ、「グローバル」であることと「ローカル」に根ざしていることの関連性を解説しました。例として、アメリカにおける医師免許取得のための試験であるUSMLEの例題を挙げ、日本とは違う医療の状況や、文化的背景などへの理解も試験対策には重要であることを示しました。参加者に自主的な思考を促し実際に演習を行うことで、行動科学に基づくUSMLE対策の重要性と、単に海外でのキャリア構築のためという目的に留まらず、ローカルな視点を保ち日本における目の前の患者さんに対する真摯な理解と対応の重要性についても触れました。
【成果】
受講生には、医療分野でのグローカルなキャリア形成について重要なポイントがいくつか説明され、医学科1年生から5年生まで幅広く集まった受講生を中心に自身に即した卒前卒後のシームレスなキャリア形成の可能性と方法を明示される機会となりました。まずUSMLEなどの試験に合格することで国際的に認められた資格を取得し、グローバルな医療現場で活躍する基盤を築くことが可能になること、さらに、USMLE のBehavioral Sciences「行動科学」に関連する問題演習の実施を通じて効率的な試験準備の方法や、アメリカでも日本でも変わらず現地の医療の実態を学び、判断力を養うことの重要性の理解が促進されました。
留学の方法は、協定校派遣や正規留学の他にハワイ大学医学教育プログラム(HMEP)などの提携機関を利用したリソースの紹介も行われました。講師と受講生双方向のコミュニケーションも盛んであり、学生同士の繋がりも強化するもので、多様な視点や考え方を共有する機会も提供しました。
この講演により、参加者は自身の将来のキャリアビジョンをより具体的に、可能な選択肢を明確に描くことができたと考えられます。