研修紀行(神戸大学医学部附属病院 2010.3.23-26)
徳島大学病院 循環器内科 医員 仁木敏之
この度,高度医療人GPの研修の一環として,神戸大学病院にて研修を受ける機会を頂きました.月曜祝日でしたので実質四日間の研修となりましたが,staffの先生方の御指導のおかげで素晴らしい研修となりました.稚拙な文章ですが,感想を書きたいと思います(とても感慨深かったので感情を抑えきれず,長文になってしまいますがお許しください).
~初日~
神戸は徳島からも近く,実はちょくちょく妻と買い物に行っていたりしています(医局の皆様,すみません)ので,全く知らない街ではありませんが,学生時代から方向音痴で有名な私は初日から迷ってしまいました.ホテルから出てしばらく歩くと目の前に大きな病院があるにも関わらず,大きすぎて(?)見逃してしまい,全く逆の方へ行く始末.交番でやさしいお巡りさんに道を尋ねてやっと辿り着きました.
到着して医局へ挨拶もそこそこに,早速カテ室へ連れて行って頂き,志手先生と引き合わせて頂きました.御高名な先生でしたので一気に緊張しましたが,気さくに声を掛けて下さり,一例目からいきなりカテに入らせて頂けました.
冠動脈の慢性完全閉塞病変(CTO)の治療でしたが,話にしか聞いたことのないステントや,生ではまだ見たことのなかったローターブレーターやOCTにドギマギしてしまって,あまり助手の役目は果たせませんでした・・.
しかし,この時に同じくsubで入っていた張木先生が,カッコよく「大丈夫ですよ~」と笑顔でサポートしてくれたおかげで,なんとか乗り切ることができました.後で知ることになるのですが,なんと張木先生は僕と同期.助手の手捌きがあまりにもカッコよく,てっきり上の先生かと思っていましたので軽くショックを受けてしまいました.
カテの後,志手先生直々に病院内を案内して頂きました.道すがらいろいろとお話をしたのですが,神戸大学の循環器は医局員が40名以上いるのだとか(!)うらやましいような,また規模が大きすぎで想像もつかないようなお話(実際,4日間の研修でおそらく全ての方にはお会いできてないのではないかと思います)から,震災の後の御苦労などもお聞きしました.
またこの後,平田健一教授にも御挨拶をさせて頂き,後期研修についていろいろと情報交換を致しました.印象としては非常に気さくで,もったいないことですが同じ目線でお話をして下さる方だなぁと思いました.
昼食は志手先生のお勧めもあり,カテグループのみなさんと近所のお好み焼き屋へ.記憶をたどれば,ちゃんぽん玉,ちゃんぽんモダン,オムそば,そば飯とかなり大量の炭水化物を消化したような気がしますが,午前中に緊張したせいか少しお腹も減っていたので,案外ぺろりといけました.
しかしみなさん毎日これを食べているとのことでしたが,よくその体型が維持できるものです...よっぽどhardなのでしょうか.
午後はシンチグループの藤原先生にお世話になりました.情けないことだとは思いましたが,実はシンチの知識が乏しいため,正直に「シンチはあまりわかってません」と打ち明けましたところ,ものすごく優しく丁寧に教えて下さいました.
人からあんなに丁寧にものを教わるのは,ひょっとして高校生以来かもしれません...とにかくカンファレンスの時間を割いて教えて下さった藤原先生やシンチグループの先生方に感謝です.折しも送別会シーズンであり,その日の送別会にご招待頂いたのですが,あいにく当日中に作らなければならない学会抄録の作成に追われ,その日は結局行けずじまいでした(研修期間の唯一の心残りです・・).
カルチャーショックを受けた一日でした.