日本医科大学付属病院 高度救命救急センター 研修報告
徳島県立三好病院 脳神経外科 庄野健児
日本医科大学付属病院高度救命救急センターにて1 週間の研修を行いました。高度救命救急センターは、3 次救急の受け入れを中心に行っています。医師8-9 人のグループが3グループあり、救急搬送があるといずれかのグループが順番で対応しています。その中で、私は脳神経外科専門医を中心としたグループに所属して研修を行いました。
研修初日、高度意識障害の患者が救急搬送されました。頭部CTで両側急性硬膜下血腫を認め、一刻の猶予もないと判断して救急外来で緊急両側小開頭術およびドレーン留置術を施行しました。
その他にも、脳挫傷による脳内血腫に対する穿頭・ドレナージ術、クリッピング術後脳動脈瘤の著明な増大に対する血管内治療、頭部外傷患者での脳血管損傷や硬膜動静脈廔の検索を目的とした脳血管撮影等にも参加しました。また、CPA、多発刺傷、脳血管障害、心不全急性増悪、重症急性膵炎など、多岐にわたる症例を救急外来で処置、経験することができました。
自己完結型の救急医療を展開する日本医科大学での研修は非常に刺激的で、大変有意義でした。ご指導いただいた先生方に心から感謝申し上げます。