大学病院での後期研修のすすめ【産科婦人科】
徳島大学病院 産科婦人科
河北 貴子
私は初期研修終了後、どこで後期研修を受けるか悩み、大学病院の産婦人科に入局しました。
産婦人科は医師5年目、初期研修終了後3年目で専門医試験があります。初期研修で少しは経験しますが、実際には後期研修の3年間で手術をはじめ、分娩取扱い数、学会出席や学会発表などの専門医取得の条件を獲得していかなければなりません。大学病院の入局を選んだ理由は、バランスよく条件を満たし、かつ、専門医取得を目指すために関連病院への修練なども考慮してくれるからです。さらに、私の一番の悩みは専門医取得後のSubspecialtyを初期研修終了時には決めることができず、これを決めるに当たり産婦人科全領域を見ておきたいという希望がありました。産婦人科には主に周産期、生殖医療、女性医学(更年期)、腫瘍の分野に分かれます。周産期や腫瘍に関しては多くの病院が携わっていますが、生殖医療、女性医学で専門知識を学ぶには施設の整った大学病院が一番優れています。さらに初期研修は別の病院で行い、後期研修を大学病院で施行し感じたことは、指導するという体制が諸先生方を初め、コメディカルのスタッフの皆様にも整っておりとても研修しやすいということでした。皆様のおかげで専門医を取得し、その間に妊娠、出産も経験させていただきました。現在は育児と臨床を続けながらSubspecialtyの知識、技術を身につけるべく日々過ごしています。