徳島大学病院心臓血管外科専門医研修について

徳島大学病院 心臓血管外科
木下 肇

私は卒後8年目になります。徳島大学病院と徳島県立中央病院で2年間初期臨床研修を行った後に、後期研修医として一般外科研修を2年間高知赤十字病院で行いました。その後、徳島大学病院で心臓血管外科専門医研修を開始し、現在に至っています。心臓血管外科専門医としては、まだ修練はそれほど多くはありませんが、日々切磋琢磨研修しています。

大学病院の特徴は小児・成人・大血管の症例がバランスよく経験できることが挙げられます。私が徳島大学病院に来てから経験した症例を数えると、2011年4月から2014年8月現在までで、術者37例(ASD 3例、大動脈弁置換術 1例、ステントグラフト内挿術 11例、末梢血管 11例、PTA 5例、血栓除去術 5例、その他 1例)、総点数598点となっております。心臓血管外科専門医には術者 50例、総点数 500点でありますのでもう少しで経験症例を習得することができます。2014年4月から医局員が全体で6人になり、非常に忙しい毎日を送っています。しかし、どの手術にも希望して積極的に入れますし、症例が多い施設よりも術者ができるチャンスも多いのではないかと思います。また、学会発表や研究も臨床と同時に行うため、日常業務は非常に忙しいですが自己マネージメントをしっかりこなせれば自分の時間も十分にあります。

我々が扱う症例は場合によっては死に直結する疾患ですが、救命出来た時は他に比較出来ない喜びがあります。手術が好きな方、循環器疾患に興味がある方、緊急が好きな方、子供が好きな方なんでも構いません。心臓・血管分野に興味が少しでもあれば心臓血管外科を志してみませんか?とても奥深く、他の領域にはない魅力がある診療科です。いつでも気軽に見学しにきてください。

診療科: 心臓血管外科