小児循環器医としての第一歩

徳島大学病院 小児科
医員 小野 朱美

医師5年目、小児科医3年目、そして小児循環器の医師として働きはじめて3ヶ月目のまだまだ新人、小児科の小野朱美と申します。

幼い頃のあるきっかけで医者を目指してから、はや20年余り、気がつけば、小児科という道を選び、さらにふと気がつけば、この4月から、小児循環器の勉強をさせてもらっています。

もともと、「小児科」というより「小児」が好きで、進路のひとつとして心にありましたが、元来、優柔不断な私。研修する科・する科が、面白く楽しく思え、毎回、その科の研修が終わる時は、「いつかはここで働きたい!」と思っていました。
そんな流されやすい私が、数ある科の中からひとつ、小児科を選びました。これ、というかっこいい理由はありません。でも、ただただ、子供たちのキラキラしたまっすぐな眼と、それを包むお母さんの笑顔と、それに向き合う小児科の先生の姿が忘れられませんでした。そして、「いつか自分もこんな医者になりたい」と心の底から思わせてくれる先生との出逢いが、自然と私を小児科医へと導いてくれました。

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大学病院の小児科は、「小児科」といっても、新生児疾患、循環器疾患、腎疾患、血液/悪性疾患、代謝/内分泌疾患、神経疾患、アレルギー疾患、と多くの分野があります。それぞれに専門医師がいて、各分野ごとに診療にあたりますが、多くの子どもたちは、多疾患を合併しており、各分野の医師が連携しながら、1人の子供の診療にあたります。
私も含め多くの医師は、はじめは小児科全般から学び、その研修の中で自分のサブスペシャルを決めていけるので、今は漠然と「小児」に興味がある方も、目指したい分野が決まっている方も自分のペースで将来の道を考えていけると思います。
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「小児科は忙しそうだね…。」とよく言われます。否定は出来ませんが、忙しい=しんどい、大変ではなく、今は、楽しく忙しい日々を送っています。今は、小児科疾患に全く興味がない人も、実は子供が苦手、、という人も、大丈夫、大歓迎です。ここには、いつか小児科医になりたい!と思わせてくれるドクターそして、子どもたちとの「出逢い」がたくさん待っています。

診療科: 小児科