徳島大学病院 血液内科での研修について『血液内科を選んで内科学を学ぶ』~血液内科 住谷龍平~
徳島大学病院 血液内科の住谷龍平です。私は2014年に医師免許を取得し、2022年6月現在で卒後9年目になります。初期臨床研修期間は徳島県立中央病院でお世話になり、その後、徳島大学病院の血液内科を中心に研鑽を積んでおります。初期研修時に、私は、目の前の患者さんの訴えや身体/検査所見を整理しながら考え、次の行動に繋げていくという、医師として根本的な思考力と行動力の重要性を自覚し、アセスメント能力とプランを粘り強く遂行する力を伸ばしたいと強く意識するようになりました。
重篤な症状を呈した患者さんは、治療を開始した後も、副作用を含め様々な症状が現れるため、その後も複雑な臨床経過を辿る方が少なくありません。私は、そのような患者さんに対して適切なアセスメントに基づくプラン遂行のみならず、担当医として責任を持って、全人的に患者さんをサポートしたいとも思い、研修を通じて、このような全人的な診療行為を存分に活用しながら医療に取り組んでいる血液内科に魅力を感じ、血液内科の道へ進むことを決めました。
2017年からの市中病院の勤務時には、診療科毎の縦割りにとらわれない様々な疾患、時には未診断の難病も担当させていただきました。その際も、血液内科の診療法を軸に、診断の確定や治療の実践を行い、一層内科学の面白さを肌で感じてきました。その後、大学病院に戻ってからは、地域医療を含む一般内科診療のみならず、造血幹細胞移植療法を含む専門性の高い診療にも従事しながら、日々研鑽に励んでいます。
これから専門診療科を決めていく中で、「血液内科」というだけで、難しそうでハードルが高いと感じている先生方は多いと思います。でも、前述のような私の血液内科を経験するからこそ内科学が見えてきたキャリアを踏まえますと、敬遠することはとても勿体ないと思います。
内科全般を広く修めたい、軽症から重症までどんな訴えの患者さんに対しても、診断を導き治療に繋げられるような医師になりたい皆様、もちろん、血液内科の専門的な道を極めたい方にも、私たちは幅広く相談に乗り、助言させていただけるだけの経験があると思います。
お力になれることは多いと思いますので、是非とも私たちに気兼ねなくお声がけください。どうかよろしくお願いします。
徳島大学病院 血液内科 特任助教 住谷龍平