徳島大学病院病理部での専門医研修について

徳島大学病理部
医員 渡邉俊介

徳島大学病理部医員の渡邉俊介と申します。初期研修終了後、徳島大学病院病理部で専門研修に励んでおります。

病理には幾つもの魅力がありますが、その中の一つに、大部分の科に関わるというその多彩さがあると思います。それでも、病院の規模や機能によっては、特定の科の診断に偏ることもあります。その点、大学病院であれば診断すべき疾患は多岐にわたり、稀な疾患に遭遇することも多々あり、研修としても優れた環境だと感じております。それから、病理の役割の一つに病理解剖があります。ご存知のように病理解剖は診断・治療の評価や死因の解明などのために行われますが、専門医取得の要件でもあります。近年では画像診断機器の向上や社会環境の変化などにより解剖件数が減っています。大学病院も例外ではありませんが、一定数を保っており解剖件数の不足に悩まされることはありません。

以上のように病理の研修先として大学病院は貴重な場であり、有意義な研修が受けられています。

病理は近寄りがたいものではなく、診断や研究など既に先生方の身近にあるものです。少しでも興味が湧いたら、お気軽に見学にお越しください。

診療科: 病理部