徳島大学病院放射線科での後期研修について ~放射線科医になるまで~
徳島大学病院 放射線診断科
医員 小濵 祐樹
医師1年目。日赤和歌山医療センター。救急医療、とりあえずかじっとくか、といった軽い気持ちでのりこみ、他大学のエリート同級生の中で劣等感を感じながらも充実した研修。
医師2年目。徳島大学病院。ホームだけあって羽根を伸ばしすぎるほど伸ばしながらの研修。人生の転機(小児科からまさかの放射線科へのコンバート)。
医師3-5年目。徳島大学病院1年、高松市民病院2年の後期研修。明けても暮れても読影三昧。とりあえず骨軟部や婦人科はそっとブラウザを閉じ、躯幹部と頭を読み漁るという3年目を経て、4-5年目にいわゆる市中病院に出られたのは幸いで、否が応にも前者を読まなければならない状況。当科の関連病院が多いことが有難いと感じた時期。
医師6年目(現在)。専門医取得。やっとヒヨコに昇格。
全身が診たい、という漠然とした考えで救急科や小児科を視野に入れていたが、もはや画像検査を行わない科の方が圧倒的に少ない昨今、ほぼすべての診療科に精通し、まさに頭の先から足の先まで(画像ではあるが・・・)診ることができる充実感といったら。それでいて仕事とプライベートのオン・オフもはっきりとし、当然女性医師にも優しい設計。そう、それが放射線科であり、その中に身を置けていることを非常に有難く思っている。画像において他科の医師と対等以上の知識を持つ必要があるというプレッシャー、そして肩凝り・眼精疲労はつきものだが、やりがいを求める方には是非訪れてもらいたい。