徳島大学病院 麻酔科での後期研修について
卒後4年目の阿部夏季です。徳島赤十字病院での2年間の初期研修を経て、2017年度から徳島大学病院 麻酔科で後期研修を行っています。
当科では主に手術麻酔に携わり、術中の全身管理や術後の疼痛コントロールを行っています。麻酔科では他にも、救急・集中治療や、ペインクリニック、緩和ケアなどの領域にも関わることができ、幅広い活躍の場があります。
麻酔科の魅力はなんといっても、全身管理に強くなることです。循環・呼吸・内分泌など様々な分野の知識を身につけ、特に緊急時や重症患者の対応を学び、実践することができます。また内科的な思考能力だけではなく、挿管、中心静脈穿刺、硬膜外麻酔、神経ブロックなどの多様な手技も習得することができます。
私は昨年度、徳島大学病院を軸に、徳島赤十字病院・徳島県立三好病院の麻酔科で研修を行い、また少しの間ですが徳島大学病院 救急集中治療部でもお世話になりました。初めは基本的な全身麻酔をすることでも必死だったのですが、優しく熱心な指導医の先生方のもと少しずつ成長し、重症患者の麻酔、心臓血管外科など侵襲の高い手術の麻酔なども担当させて貰えるようになりました。集中治療部門では、術後の管理や長期の視点での全身管理を学ぶことができ、その知識を今度は術中管理に生かせるよう心がけています。
現在は徳島県立中央病院麻酔科に所属しており、大学病院ではあまり出会わない外傷などの救急疾患の麻酔を経験させて頂いています。また予定手術では自分主体で麻酔計画および管理を任せて貰えるようになり、悩みながらもその分やりがいを感じ、患者さんの苦痛を最大限取り除くことのできる麻酔を目指し日々努力しております。
麻酔科はON/OFFがはっきりしているため働きやすく、家庭を大事にされている方、プライベートを充実させたい方にもおすすめです。様々な場で働かせて頂きましたが、どの病院でも麻酔科の先生方は仲が良く、全員で協力し合いながら楽しく働いています。
麻酔科での研修に興味がある方は、是非気軽に見学にいらしてください。お待ちしております。
麻酔科 阿部夏季