徳島大学病院 腎臓内科での後期研修について ~腎臓内科 医員 清水郁子~
卒後3年目の医師は、腎臓内科で主に入院中の患者さんの診察や治療を担当しています。
外来で腎機能の悪化を指摘されて透析導入される方、自宅での生活が不規則で体液管理が
必要となった方、ステロイドを始めとした薬物療法目的に入院される方などが中心です。
腎臓以外の疾患を合併している患者さんもよく来られるので、他科の先生に共診していた
だく機会も多いです。担当の患者さんの腎生検や、その検体からの病理診断も行っています。
また、週に一度透析室の当番もあり、他科の患者さんを含めた血液透析中の方の管理をして
います。体重変化・採血結果等に応じた透析を行います。
退院後の治療方針の立て方も重要です。血液透析、腹膜透析、腎移植といった腎代替療法を
行う場合等は特に、患者さんのその後の生活が大きく左右されます。自宅での生活の様子やADL、
家族の協力と理解がどの程度得られるか、近所に通える病院があるか等を十分聴取する必要があります。
患者さんやご家族、他院と情報共有を行いながら方針を決定しています。
食事指導に関して栄養部の方に、転院先・維持透析病院との調整に関してソーシャルワーカーの方にお世話になっています。
徳島大学病院 腎臓内科 医員 清水郁子